感想

TRPGやゲーム等のネタバレ感想のまとめ

No.686

#蛍子のために
とりあえず、使うかわからない回想だけ置いて寝ましょう。改変するかもですし。
未プレイ・現行さん×です。

恋は罪悪ですよを使っちゃったからなぁ!(PLの叫び)

『優誠さんと付き合い始めたの』
心底幸せそうな声でそう伝えてきたケイちゃんに、俺はなんと返したのか思い出せない。
思い出せるのは2つ。
ケイちゃんの輝くような笑顔と、俺のくすんだ感情。
俺ではなく彼が選ばれたことにひどく嫉妬していた。
幼馴染から一歩進むことを恐れた自分の臆病さに失望した。

『優誠さんとちーちゃんが付き合い始めたんだって』
仲睦まじそうな2人の写真。ちゃんと祝いの言葉はかけれたんだろうか。
思い出したくもない感情。
また想い人を彼に奪われたと八つ当たりに等しい、自分勝手な憤りを覚えた。
失恋した自分を慰めてくれた彼女に淡い恋心を抱いていたのだと、今更気づいて絶望した。

気がつけば、彼に距離を置いた接し方をしている俺がいた。
気がつけば、彼女をちーちゃんではなく千草ちゃんと呼ぶ俺がいた。
嫉妬だとか失望だとかとは無縁な人間だと思っていたのに。
いざ感情が溢れ出すと、こんなにも暗くて自分勝手で臆病な汚い人間だと嫌でも自覚させられる。
こんなもの知りたくなかった。
日に日に募るのは「ケイちゃんさえいなければ」という見当違いも甚だしい恨みの感情。

「ケイちゃん、恋は神聖なものなんだよ。君や彼を見ていると、そう思える」
「でもね君、恋は罪悪だよ。……分かるだろう?」
誰もいない夜の墓場で、石堂蛍子と書かれた墓石に話しかける。
「もう君に心を乱されるのは嫌なんだ」
「ケイちゃんに会いたいだなんて欠片も思わない」
「だから、もう終わりにしよう」
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727文字, TRPG

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